■ 年齢・性別・職業
50代女性・会社員
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■ 主訴(ご来院時のお悩み)
今朝、座っているだけでめまいがした。
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■ 来院前の状況
もともと慢性的な肩こりがあった。
1〜2ヶ月ほど前から急な発熱をきっかけに強い倦怠感が出現。以降、帰宅直後に寝落ちしてしまうことが増え、今朝は座っているだけでめまいが出るようになったため、不安になり来院した。
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■当院でのアプローチ
初回は過度に緊張している頸部や肩上部の筋肉を直接緩めるのではなく、胸郭と横隔膜の可動性を高めることで呼吸の質を整え、全身の循環を促すことからスタートしました。その上で、頸部から肩甲帯にかけての深層筋にアプローチし、頭頸移行部(後頭下筋群・胸鎖乳突筋)の緊張を和らげることで、脳・内耳への血流を確保。さらに腹部・内臓(特に肝臓・胃周囲)のリリースを行い、自律神経系の安定を目的に副交感神経優位の状態を促しました。
施術後は、姿勢保持筋(腹横筋・多裂筋)の再教育を意識した呼吸練習を指導し、日常的に呼吸から自律神経を整えられるようセルフケアを提案しました。
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■ 経過・変化
【初回】
目眩も軽減し、肩の力が抜けた感覚を実感。
【2〜3回目】
寝落ちするほどの強い眠気は減少。
肩こりの頻度も軽くなり、朝のだるさが減った。
【4〜6回目】
仕事後の疲労感が軽くなり、集中力が持続。
久しぶりに1日働いても翌日に疲れが残らなかった。
【7〜10回目】
目眩・肩こりともになくなった。
旅行に行った際、飛行機での首の重さが違った。
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■ お客様の声
座っているだけでもめまいがした時、思い当たる節が全くなく、正直怖かったです。
問診にて、過去の体の症状や生活習慣を思い返していると、
ここ1ヶ月ほど、急な発熱があってからは体調が安定しなかったこと、寝落ちするようになったことを思い出しました。
施術を受けて驚いたのは、肩周り以外の軽さがあったことです。終わった後は頭がスッキリして、視界がひらけた感覚がしました。今ではめまいも落ち着き、体調も安定しています。
年齢を理由に体の限界を決めたくないし、「よく働いて、よく遊べる自分」でいたい。
月に一度は海外旅行に行くのが私の楽しみなので、
そのためにも今後は定期的に体のメンテナンスを続けていきたいと思います。
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■ 担当者より
今回のケースのように、肩こりや目眩といった症状の背景には、単なる筋肉のコリだけでなく「自律神経の乱れ」「内臓疲労」「呼吸の浅さ」といった全身のバランスの崩れが関係していることが多く見られます。特に、発熱をきっかけに体力や免疫力が低下した状態では、回復力そのものが下がり、筋肉や神経が常に緊張しやすくなります。その状態で無理を重ねると、脳や内耳の血流が滞り、目眩・倦怠感・集中力低下といった不調が連鎖的に起こります。
体の不調は「疲れを感じるサイン」であり、「休みたい」「立て直したい」という身体からのメッセージです。まずは今の疲労をしっかり抜き、呼吸を整え、血流を回復させることが根本的な改善の第一歩です。焦らず、回復を積み重ねながら“頑張れる体”を取り戻していきましょう。
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