■ 年齢・性別・職業
30代男性・会社員
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■ 主訴(ご来院時のお悩み)
走り終わると脛が痛む
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■ 来院前の状況
フルマラソンに向け、月間走行距離を上げている最中に、脛を痛めてしまった。
過去にも同様の症状でインソールをして改善した経験があり、インソールを取り扱っている当院に来院した。
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■当院でのアプローチ
来院時は、下腿内側の過緊張とアーチの低下がみられ、走行フォームの乱れから脛骨内側に繰り返しストレスがかかっている状態でした。痛みの直接的な原因だけでなく、足部〜骨盤のアライメント(配列)と動作の連動性に着目して施術を実施しました。
まずは、
• 後脛骨筋・ヒラメ筋・腓骨筋群の筋緊張緩和と筋膜リリース
• 距骨下関節・舟状骨のモビライゼーションで足部の可動性を回復
を行い、足裏で地面を正しくとらえる準備を整えました。
その上で、骨盤・股関節の安定性を高めるために、
• 中臀筋・大腿筋膜張筋のバランス調整
• 体幹の回旋コントロールトレーニング
を実施し、「足に頼らない走り方」ができるようフォーム改善をサポートしました。
その上で、
熱形成によるオーダーメイドインソールを作成し、施術と併用していきました。
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■ 経過・変化
【初回】
歩行時の接地感が変わり、足が地面に吸い付くような感覚を実感。
【2回目】
インソールを作成。
【3〜4回目】
ランニング再開。5kmまでは痛みなし。走行後の張りは残る。
【5〜6回目】
10km走行でも痛みほぼなし。インソールが足に馴染んできた感覚がある。
【7〜8回目】
月間走行距離が元の水準に戻る。痛みは無くなった。
【9回目】
2週間に1回、パフォーマンス向上目的に来院を継続。
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■ お客様の声
フルマラソンに向けて距離を伸ばしていた時に、また脛が痛くなってしまい焦っていました。以前同じ場所を痛めた際、インソールで治ったため、今回もそれで良いと思っていました。
しかし、先生とお話ししていくうちに、これから年齢を重ねていっても、体を痛めることなくランニングを続けいていきたいと思い、根本から見直していく覚悟を決めました。
今では月間350km以上走っても痛みが出ず、フォームも安定しています。
ただ痛みを取りにきた私にも、真剣に今後のためにと“再発しない体づくり”を一緒に考えてもらえたことが嬉しかったです。
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■ 担当者より
今回の症状は、フォームや疲労の蓄積に加え、足部アーチの崩れによる負担集中が主な原因でした。一時的な痛みの改善だけでなく、インソールと施術を組み合わせることで、「再発予防」と「走行パフォーマンス向上」の両立を目指しました。
今後も走行距離の増加に合わせて、フォームチェック・インソールの再評価・セルフケア指導を行い、大会本番に向けて安定したコンディションを維持していきます
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