ぎっくり腰とは
「運動していたら・・・」
「くしゃみをしたら・・・」
「荷物を持とうとしたら…」
など、ぎっくり腰が起きる原因は実にさまざまです。
ぎっくり腰の症状
・息をするのもつらい
・ベッドから起き上がれない
・立とうとすると電撃が走る
・荷物を持ち上げようとすると腰が痺れる
など、いろいろなお悩みの声が聞かれます。
ぎっくり腰はそのときの行動がすべての原因ではなく、時間をかけて蓄積したさまざまな原因がきっかけから、突如痛みとして現れます。
ヨーロッパではぎっくり腰を「魔女の一撃」と呼んでおり、それほど強烈な痛みなのです。
日常生活で前かがみの姿勢で長く座っていたり、ずっと猫背の状態で過ごしていたり、日頃から姿勢が崩れやすくなっている人はとても注意が必要です。
では、ぎっくり腰を引き起こす原因を少しでも軽くするには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
重篤化する前に施術を受けていただきたいため、詳しくぎっくり腰の原因・症状・施術方法をお話しさせていただきます。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰というのはそもそも医学用語ではなく、急に起こってしまう腰部のいろいろな痛みの通称になります。
こちらは医学用語で急性腰痛症と呼ばれており、不用意な体幹の前屈や捻転などの動作により起こる急性の非特異的腰痛です。
椎間関節内への滑膜陥入や椎間板ヘルニア、周囲の筋や靭帯の損傷などの可能性があるとされますが、原因不明であることも多いです。
ぎっくり腰のよくある原因
・姿勢の悪さ
普段の生活で前かがみ、猫背、座りっぱなし、ストレートネック(スマホ首)など、姿勢のゆがみが起きやすい状態が続いていませんか?
姿勢の歪みがあると、背骨に余計な負担がかかります。その負担を軽減しようと、庇うような姿勢になり、さらに全身の姿勢が崩れて腰に負担がかかるという悪循環に陥ります。また、同じ姿勢で長時間作業することで血行不良が起こります。
・運動不足・筋力不足
背骨を前後から支えるインナーマッスルが弱くなると、姿勢が悪くなりどんどん腰への負担が増していく要因になります。
インナーマッスルとは身体の深部にあり、背骨を支え、姿勢を保つ役割を果たしています。 筋肉は年を重ねるとともに少しずつ減っていきます。 ここでインナーマッスルを維持しなければ、時間の経過とともに背骨を支える機能が低下していき身体のバランスが崩れ、ぎっくり腰を引き起こす原因となります。
・身体の硬さ
腰周辺には最長筋、腸腰筋、腰方形筋といった背骨を支えてくれているいくつかの筋肉が過度な負荷により、緊張して凝り固まってしまうことでぎっくり腰となります。
身体を起こす、重い荷物を持ち上げる等の急な動作だけでなく、長時間のデスクワークや車の運転といった同じ姿勢でいることも筋肉にとっては過度な負荷となります。
・内臓の硬さ
内臓は生活習慣の乱れ、ストレスなどによって硬くなっていき、下垂することで痛めている筋肉や関節を圧迫して痛みが増していきます。内臓の固さを取り除いていけば、循環が改善し負担は軽減され、全身の血流も良くなっていきます。
自律神経のバランスの崩れや緊張が高まることによって腰の痛みが現れやすく、痛みの抑制に関わる脳内物質であるドーパミンの分泌がされなくなります。
一般的な治療法
湿布・鎮痛剤・コルセット・アイシング(冷却)。
痛みがひどい場合の治療はNSAIDsの投与や神経ブロックを行います。
その場合は安静としますが、必要以上の安静は逆効果であるため、早期に通常の活動を開始します。
通常1ヵ月以内に軽快していきます。
当院の治療法
まず最初に、カウンセリングから行なっていきます。
そのぎっくり腰の原因が筋膜・骨・神経から影響がみられているかを判断いたします。
ぎっくり腰は、背骨を支えている筋肉が過度な負荷により、緊張して凝り固まってしまうことで起こります。
つまり、猫背や反り腰などの姿勢の歪みは腰への痛みの原因となりやすいのです。
症状の本当の原因である骨盤や姿勢の歪みや筋膜に総合的にアプローチすることで、痛みの根本から改善を図ります。
その後、お客様一人一人に合わせた生活習慣・食事・ストレッチなどのセルフケアを指導させていただき、再び元に戻らない身体づくりをサポートしていきます。
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特に、ぎっくり腰は一度なると再発する場合があり、繰り返すうちにさらに悪化してしまうケースが多いです。
最初は数年置きに起きていたぎっくり腰が、繰り返すうちにクセになり、数ヵ月置きに起こり痛みも増えていくお客様をたくさん見てきました。
一度でもぎっくり腰になってしまった人は、繰り返さないように注意することが大切です。
当院はお客様がしっかりとご自身のお身体を管理ができるようになることで、本当の根本改善だと考えております。
また、根本の原因から改善していくことができる点が当院の強みです。悪化する前にご来院いただくことで、当院では根本からお身体を変えていきます。
よくある質問
1.注意しなければいけないことは?
痛みでまったく動けないときや下肢にしびれがあるとき、発症時に「バキッ」などの音がしたときなどは、病院を受診する方が良いでしょう。
当院でも『ぎっくり腰』だと思っていらしたお客さまを『腰椎圧迫骨折』と判断してすぐに病院に受診していただいたことがあります。
2. 予防はできるの?
多くの場合はぎっくり腰の前に腰痛や腰の張りを感じておられます。
ストレッチをこまめに行うことで未然に防ぐことが可能です。
私自身も、施術時の姿勢が前かがみであることが多いため、ぎっくり腰は数回経験しました。
しかし、毎日かかさずに腰から足にかけてのストレッチをしているおかげか、ここ5年ほどはみられていません。また、重い荷物を持つときの姿勢もとても大切です。
前かがみになった状態ではなく、腰から上は真っすぐに起きた姿勢のまま、足を使ってしゃがんで持ち上げるようにしましょう。
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参考文献
・医療情報科学研究所 病気が見える
運動器・整形外科 第1版 2017 235